読書の実況中継〜模倣犯第五巻〜

模倣犯(五) (新潮文庫)

模倣犯(五) (新潮文庫)

今、午前6時です。
全五巻、読破しました。

最近上の階の人が夜中うるさくって、すっかり寝不足です。
どうせ今夜もうるさいんやろうと思って、開き直って徹夜で模倣犯読んでんけど、すんごい静かやってん。なんやねん、ほんまに=3

で、感想。

最後は、網川が調子に乗ってボロを出して自滅して、終わった。

ただ面白いから、楽しいから、人を殺せるか?
何の罪悪感も感じず?
人が呻いたり、もがいたりするのを冷静に見ていられる?

世の中は勧善懲悪で割り切れない事が多いけど、それでも、網川の内面に、なんらかの変化を見出したかったです。あと、高井由美子が自殺してしまったのは、本当に可哀相でした。最初の頃と比べると、人が変わってしまってるね…


うーん…捕まったという点では良かったけど、とっても考えさせられるラストでした。


あ、途中で有馬義男が塚田真一を励ます所があったね。あそこが心に残ったもので、それも書いておきます。
「あんたら若い人は、よくそういうものの言い方をするね?自分には何々する資格はないとかさ。自分は何々だと思ってコレコレのことをしてきたけど、本当はそれは偽りで、自分の心の底にはコレコレしたいシカジカの動機が隠されていたのだから、あれは間違いだったんだ、とかよ。私なんざ、不思議でしょうがないよ。なんでそんなことをする必要がある?いちいち自分のすることを深く分析するなんてやめておけって。ー中略ーホントは違ってた。ホントはこうだった。やめなさいよ。あんたがそのとき考えたことが本当なんだよ。本当のあんたは、そのときそのときその場にちゃんといるんだよ。」

あぁ、私もよくやってるよなぁって思いました。


良い本を紹介してくれたNちゃんありがとう!

とりあえず…寝ます!